シールドフレキシブル基板(シールドFPC基板)とは、高周波信号の高速伝送/ノイズ対策のためのシールド構造を持たせたフレキシブル基板(FPC基板)です。
回路が高速になってくると、それに伴って信号ライン間のノイズなどが大きな問題になり、何らかのシールド処理が必要になってきます。そこでフレキシブル基板(FPC基板)の場合は、屈曲性機能を維持しながらシールド機能を得るためにいくつかの方法があります。
一つは通常の両面フレキシブル基板(両面FPC)の片側の導体層をシールド層として使用するというものです。具体的には信号側層で各信号ライン間にシールド用ラインを1本ずつ入れて、これを裏面のシールド層へTH(スルーホール)で接続するというものです。
もう一つは銀ペーストをシールド層として印刷する方法です。これは、まず片面フレキシブル基板(片面FPC)を製作し、回路上にカバーレイをし、予めコンタクト部には窓穴をあけておき、この上に銀ペーストを塗布(印刷)する。ただ、この銀ペースト印刷法は、時に(ピンホール発生など)製造工程での歩留まりがあまりよろしくない場合があり、現在弊社では主にシールドフィルムを使用するようにしています。
シールドフィルムには銀などの各種仕様があり、薄型フィルムの為、柔軟性、屈曲性、折り曲げ性にも優れています。
片面フレキシブル基板(片面FPC基板)、両面フレキシブル基板(両面FPC基板)、多層フレキシブル基板(多層FPC基板)などへのシールド処理が可能です。
ベース材(3層材・2層材) | |
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ポリイミドフィルム | 12.5μm(1/2mil) 25μm(1mil) 50μm(2mil) |
電 解 銅 箔 | 9μm(1/4oz) 12μm(1/3oz) 17.5μm(1/2oz) 35μm(1oz) |
圧 延 銅 箔 | |
カバー材 | |
ポリイミドフィルム | 12.5μm(1/2mil) 25μm(1mil) 50μm(2mil) |
カバーコート | フォトソルダーレジスト |
表面処理 | |
防 錆 処 理 | 防錆処理 耐熱防錆処理 |
半 田 処 理 | クリーム半田 |
メッキ処理 | 電解直金メッキ |
電解ニッケル/金メッキ | |
無電解ニッケル/金メッキ | |
ソフト金メッキ | |
すずメッキ | |
半田メッキ(PBフリー) | |
フラックス | |
補 強 材 | |
補強フィルム | ポリイミド ポリエステル |
補 強 板 | ガラエポ ポリイミド |
金属補強板 | アルミニウム SUS |
製作可能層数 | |
層 数 | 3~10層 |